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お守りや護符を複数持つと神様が喧嘩する?神社本庁の見解と「最強の陣形」の作り方

【結論】お守りや護符を複数持つと神様が喧嘩する?→しません。むしろ「最強のチーム」になります

神社本庁も公認。日本古来の「八百万(やおよろず)の協働」というシステム

「複数のお守りや護符を持つと神様同士が喧嘩をしてご利益がなくなる」という説を耳にしたことがあるかもしれません。結論から言いますと、これは誤りです。神道の包括団体である神社本庁の見解においても、神々が対立することはないと明言されています。

日本古来の「八百万(やおよろず)の神」という概念の根底にあるのは、多様な神々がそれぞれの得意分野を活かして世界を構築する「御神徳の協働(ごしんとくのきょうどう)」という思想です。山の神、海の神、学問の神などが互いの領域を尊重し、補完し合うことで全体の調和が保たれています。お守りを複数所持するという行為は、この「協働」のシステムを個人の運命の枠組みに応用することに他なりません。

 

なぜ「喧嘩する」と誤解された?原因は神様ではなく「意図の分散」

では、なぜ「神様が喧嘩する」という迷信が定着したのでしょうか。その真の原因は、神の側ではなく、所持する人間の側にあります。

呪術的・祈祷的な視点において最も忌避されるのが、「意図の分散(氣の散逸)」です。明確な目的を持たず「あれもこれも」と闇雲に欲張って護符を集めると、術者(この場合はお守りの持ち主)の願望のベクトルにブレが生じます。目的が矛盾し、システムに対する指示が不明確になることで、結果として呪術的な機能不全に陥るのです。
この「人間の意志のブレによる効力の低下」に対する戒めが、時代を経るにつれて「神様が喧嘩をするからだ」という教訓的で擬人化された表現にすり替わったのが歴史的背景となります。

 

呪術・宗教史から読み解く、複数護符の「圧倒的なシナジー」

密教の「曼荼羅(まんだら)」に学ぶ、神仏の完璧な役割分担(CEOと専門部署)

複数の力(護符)を組み合わせることの優位性は、宗教史においても明確に証明されています。その最たる例が、仏教(特に密教)の世界観を視覚化した「曼荼羅」です。

曼荼羅とは、単なる仏画ではなく、神仏による巨大なコーポレート・システムを図式化したものです。そこには「曼荼羅的階層構造」と呼ばれる厳密な組織論が存在します。大日如来を組織の頂点(CEO)として配置し、その下に「外敵からの防衛や障害排除」を担う明王たち(セキュリティ部門)や、「衆生の救済とサポート」を担う菩薩たち(顧客支援部門)が、完璧な役割分担のもとに配置されています。
これらは決して反発し合うことはありません。それぞれの専門部署が自身の領域に特化して並行処理を行うことで、単一の仏には成し得ない圧倒的な救済システム(相乗効果)を構築しているのです。

 

道教の最高霊符「五岳真形図」が証明する、攻守の「陣形」

さらに、東洋呪術の源流とも言える道教においても、護符は「組み合わせて用いる」ことで真価を発揮するよう設計されているものが多く存在します。その最高峰とされるのが「五岳真形図(ごがくしんぎょうず)」です。

これは、東西南北と中央を司る5つの神山を象徴した護符のセットです。1枚ずつでも効力を持ちますが、この5枚を特定の配置で組み合わせることで、五行思想(木・火・土・金・水)のエネルギーが循環し、外部からのいかなる邪気も通さない完全な結界が構築されます。
つまり、高度な呪術体系において護符とは、単体で機能させるものではなく、意図的に「陣形」を組むことでシステムを強固にするためのパーツとして扱われてきたのです。

 

【実践編】あなた専属の「神様プロジェクトチーム」の作り方

攻めのトップ営業(金運・縁結び)×鉄壁のセキュリティ(厄除け)の組み合わせ例

以上の歴史的背景を踏まえますと、複数のお守りを所持することは「自分専属の強力な専門家チームを結成する」行為と言い換えることができます。

現在の自分を取り巻く状況を分析し、必要な専門家(御神徳)をアサインすることが重要です。会社組織に例えるならば、以下のような組み合わせが考えられます。

  • 「事業拡大の陣形」:商売繁盛(金運)という【攻めのトップ営業】+ 厄除け・方位除けという【鉄壁のセキュリティ担当】
  • 「心身健全の陣形」:病気平癒(医療専門家)+ 交通安全(リスク管理担当)

このように「攻め」と「守り」など、明確に役割の異なる護符を並行して機能させることで、人生というプロジェクトはより安全かつ強力に推進されます。

 

NGな持ち方とは?「数」ではなく「ベクトル(目的)」の矛盾に注意する

最後に、チーム編成における注意点を挙げます。避けるべきは「数の多さ」ではなく、「ベクトル(目的)の矛盾」です。

例えば、「現状の安定・現状維持」を強固に願うお守りと、「大きな変化・破壊と創造」を司るお守りを同時に持てば、システムに対して相反する指示を出すことになり、前述した「意図の分散」を引き起こします。
神々は喧嘩をしませんが、矛盾した指示を受けたシステムは停止してしまいます。自身の運命をどのように動かしたいのか、その明確な設計図を自らの意志で描き、それに合致する陣形を組むことこそが、複数のお守りを持つ際の正しい作法なのです。

 

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